【コラム】「あんじゅう」を読んで
異業種交流会ディアジャパン 名古屋でセミナー講師をしている薗田です。
宮部みゆき「あんじゅう」を読んでをテーマにブログを書きます。
宮部みゆきの「あんじゅう」は「三島屋変調百物語」シリーズの一つで、主人公である「おちか」が三島屋の「黒白の間 」で、色々なお客さんをお迎えて様々な不思議な話を聴いていくものです。
語られる話は、語り捨て聞き捨てでその場に置いていく、というスタイルは何かカウンセリングのようでした。
宮部作品ですので、そこから色々なストーリーが展開されます。
遥か昔に人々に請われて村にやってきたものの、長い時間が過ぎ人々の代が変わるごとに疎まれるような存在になってしまった「お早(ひでり)さん 」と少年の話。
双子の孫を忌み嫌う祖母と、その2人の娘夫婦と孫の間で起こる不思議な出来事と、人間の本音と建て前、弱さを描いた話
かわいらしい物の怪 「くろすけ」と老夫婦の温かい交流を描きながらも、最後はちょっと悲しい結末になる、人の温かさと残忍な部分を描いた話。
「自分が仏を探すのだ」と偽坊主に決意させた、恵まれた村の光と影、人の弱さ、そして強さも描いた話。
この物語は主人公を含め、登場人物は全て普通の人達です。
心の強い人、弱い人、過ちを犯した人、傷付いた人、どれもみな併せ持っている人達です。
そんな中でもどのように生きていくかを、という問いかけをされているようにも感じます。
私達も同じですね。特別な人はほとんどいません。
ただどうやって生きていくか、努力していくか、そして楽しんでいくかが重要なのだと思います。
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